『これからの人類はコンピューターを使いこなせなくてはならない。
パソコンで文書が作れますよ、
パソコンでグラフが描けますよ、
パソコンでプレゼンできますよ、
というレベルではない。
ウェブでホームページを持ち、得意なプログラミング言語が一つ以上あり、それに精通している。これが第一条件だ。
「これからの人類」と書いた。私は、自身で書いた「これからの人類」に少しでも近づこうと努力しているつもりだ。Pythonを使って、データ分析の基礎を学んでいる』
このような文言で講演者は話を始めた。すでに退屈そうにしている学生がちらほら。目を輝かせているひとなんて誰もいないように思える。
「これからの人類、ねぇ…」
私はノートに、「これからの人類」と書きなぐった。
◇
これからの人類、設計計画
1.ウェブでホームページをもっている。
2.精通するプログラミング言語が一つ以上ある。
3.二か国語以上話せる会話スキルをもっている。
4.高等学校レベルの学力を保持し、毎日活かしている。
5.話の要点をしぼることができ、全体像をつかむことができる。
6.さらにそれを図におこすことができる。
◇
講演者の話をまとめると、こうなった。これが本当に私たちが目指すべき道なんだろうか。私から見たら、なんだか偏っているように見える。1,2,3,は難しいんじゃない? 4は、高校卒業してないひともいるだろうし、そういうひとは「これからの人類」に適さないってこと? 私はその後の話も半信半疑で聞いていた。
『…特に誤差論に基づく実験結果の処理が重要なのであり、外界のことを調べる術を持っていることが望ましい。集合論、統計に関する数学を持ち合わせているとなお良い』