Julia,a woman who writes everything

最近は、「最強」という言葉が流行っているらしい。最強レシピ、最強寒波、などなど。充分な例を出せないくらい、私はこれらの言葉の意味が分からない。だいたい、なにが最も「強い」なのか、強いレシピ、強い寒波…。程度が大きいという意味でなら、寒波はわからないでもない。

「でも、私にはそれを聞いても分からない」

julius家の女形が話しだした。

「最近はなんでも爆とか強とかいう、形容詞を強調するための言葉をつけたがる傾向にある。単に程度の大きさを表したいだけなんでしょうけど、私には分からない。だいたい、強いレシピってなに? 強い寒波って? あなたたちが宣伝したいレシピにはそもそも『強い』なんて形容詞はつかないのよ。もう少し詳しく教えてちょうだい。強い寒波とは、なにが強いの? それは正式な気象予報の言葉なの?」

私は、強い寒波のイメージをするためにはどうしたらいいのか考えた。台風には階級があるのと同じように、寒波にも階級があるようになったのか? 850hPa面での気温が、何℃になったら雪が降りやすいという目安は一応あるが、それはあくまで目安であって、自然科学で厳密に定義された目安では…ないだろう。もしそうだったら、私に教えてほしい。私は言った、

「寒波に関しては、きっと地上での寒さの程度を表しているのだろうと思う。正式な気象予報の言葉ではないのは私にはわかる。ただ、報道で使われるからみなが使い出した言葉の類だろう。君が思うように、形容詞を強調するために爆とか最強とかつけるのは私にもわからない。思うに…名付けたひとが単に言葉を知らないからだというのと、生まれ育った環境に依存しているからではないのだろうか。
私がよく立ち寄る本屋のプログラミングのコーナーには、爆速コード、というのを謳った本が腐るほどある。爆、という言葉はもう定着したかのように。
最強、という言葉はある意味抽象的なもののように思える。最強、を売りに出しているひとは、『とにかくすごい』ということを言いたいのだろう。題名や吹き出しで表紙を見て、購買意欲をかっているのでないだろうか。買う方も買う方だと思う。『最強、なら買う!』みたいな行動パターンがあるのだろう。本の題名がすごく長いものがあるのもおそらく似たようなことだろう」

「私には、日本語の限界を感じる」

「えっ、日本語の限界、だって?」

「そう、日本語の限界。ドラゴンボールじゃないんだから、なんでも最強なんて言葉をつければいいのかと思ったら大間違いだと思うわ。長い言葉の羅列を持ってきて、『○○〇〇する本』とか、とにかく題名で何も考えていない感じがするのよね。日本語は最初にグダグダする言語だから、見る気も失せる。あと、変に初心者向けよね」

それは言い過ぎではないだろうか。しかし、彼女の言うことももっともな気がしないでもない。日本語と欧米の言語の仕組みは大きく違うから、本の題名で困る著者がいるのかもしれない。ここは昔の日本語や英題などにならうべきなんだろうか。「○○記」とか「○○物語」のような。Juliaが言うような技術書はどうタイトルをつけるべきなんだろう。

私は、いま、本を書いている。SF小説だ。このブログに載せている、「雲に君見む」がそうだ。題をつけるのに、そして英題”In The Clouds “とつけるのにそう苦労はしなかった。しかしそれは小説だからで、もし自分が技術書を書くとなったらいかにして本の題をつけるべきだろう? とても悩むべき問題だ。それは、いままで自らが述べてきた内容を総括することに等しいと思うから。

あなたは、私は、自身になんと題をつけるべきだろう?

投稿者: lute369

生きている限り、学ぶこと。それが私のすることです。 Dum spiro,disco.

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