「その先の世界を見たくはないか?
そうだ、未だかつて行ったことのない世界を覗いてみたくはないか」
「運命大橋」という大橋がございます。ディダスカリコン、と呼ばれる文化世界にかけられたこの大橋は、ひとびとの畏れの対象でした。小ディダスカリコン、と呼ばれる大陸には、3つの町がございます。アテーナイ、アレクバロリア、そしてゴカルタでございます。それぞれは、学識、武勇、伝統で彩られております。
ディダスカリコンには三季あります。夏、秋、冬です。もう皆さま気付かれた通り、春という季節はございません。春のない世界で、ずっと人々は凍てつき、そして燦燦たる恒星の光を浴びるようになります。
小ディダスカリコンから運命大橋を渡ると、何が待っているかはわかりません。人々は畏れていたのです。三人の勇者、サピエンタ、フーリエ、オフィーリアも同じくして畏れていました。
サピエンタは薬士、「キュアマスター」の称号を持つ女旅人にございます。失われた青い月を望む、望郷者でもあります。
フーリエは侍、「古代人」と呼ばれる異郷の民を出自としてございます。刀と巻物を愛する、探求者です。
オフィーリアは見目麗しき戦士、「幻想女神」として人々に敬われてきました。信仰の対象なのでございますから、並々ならぬ力を持っていると聞きます。
小ディダスカリコンの最東端にある関所から運命大橋がかけられております。その運命大橋には、恐ろしき魔物がいるそうです。冬により人々の心は凍てつき、止まったまま。かろうじて動ける三人の勇者も、心は止まったまま。未知の世界へ踏み入る勇気はないと聞いております。
夏が来ても、秋になり、再び冬になり、ひとびとの心は凍てつくだけ。これでは何も始まりそうにもありません。
そこで、ひとりの勇者が、どこからともなくやってきます。
物語は、そこから始まります。
あなたが、ディダスカリコンを動かすのです。