世界への理解を深めるということ

「―――量子力学をきちんと学びたい」
その思いは、学部生時代からあった。例えばいきなり運動量演算子が-iℏ∇であると告げられると、誰だって「えっ、なんで?」と思うではないか。ラゲールの多項式、球面調和関数などもいきなり出てきて、学生の頃はかなり戸惑った覚えがある。当時の私は、自らの数学的技能の低さを呪ったものである。

あれから、もう20年弱が経とうとしている。私は、量子力学という大きな壁にまたぶち当たろうとしていた。五番目の基礎物理[すなわち量子力学のこと]をマスターしなければならなくなった。学生時代は、余計な事態(物理学とは何も関係のないこと)が多すぎて、勉学に集中できなかった。
しかし今ならできると信じている。だから、量子力学の本を買った。「量子力学の数学的構造」Ⅰ、Ⅱ(新井・江沢著、1999年、朝倉書店)と「ボーアとアインシュタインに量子を読む」(山本著、2022年、みすず書房)を購入した。今の段階では、後者を読むことに励んでいる。前者を読むためには、解析学の勉学をしなくてはならない。しかしそれは私にとってとても良いこと。

ウェルギリウスは「農歌」で次のようにうたっている。
Felix qui potuit rerum cognoscere causas.
(ものごとの原理を知り得たひとは、幸せである)

投稿者: lute369

生きている限り、学ぶこと。それが私のすることです。 Dum spiro,disco.

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