
Salvete! みなさま、こんにちは。ラテン語講座「いにしえのうたごえ」Web版第三回は、実際の生活で現れるラテン語について触れていきたいと思います。その数が多いので、第三回を5つに区切って更新していきます。詳しくは次のとおり:
3-1:カゼノナ(導入部、ラテン語での風の名前について)
3-2-1:日常編(日常のラテン語)
3-2-2:学術編(アカデミックなラテン語)
3-2-3:番外編(???、お楽しみください)
3-3:ラテン語と日常について徒然なるままに
今回は、ラテン語と風の名前についてお話したいと思います。
なぜ「風」かといいますと、講座の最初の回を思い出しましょう、そう、アエネーイスという物語のことを。英雄アエネーアースはトローヤ戦争の落ち武者となって、地中海を彷徨い、イタリアにたどり着いたのでした。船でです。船は風が原動力でした。したがって、風に名前をつけて船旅をするのは、自然な成り行きだと思われます。アエネーイスという作品中には、ゼピュロス、アクィリオー、エウルス、アウステルという風が頻繁に現れます。それぞれ、西風、北風、南東風、南風を意味します。また朔風としてボレアースというのもあります。ゼピュロスは、3-2-3で扱います。ここで注目すべきは、南風、”Auster”です。このスペルから、現世界での南半球の国オーストラリア(Australia)の語源は、どうやらこのAusterに由来するのでは…?と思うことができます。事実は違うかもしれませんが、そう思えること、つながりを察しうることは素晴らしいことです。古代の叙事詩から(すなわち「いにしえのうたごえ」から)すでに語源が何かが見て取れるのです。
ちなみに、古代ローマ人たちは、地中海のことを、nostrum mare(我々の海、の意)と呼んでいました。私はローマの歴史の専門家ではありませんから、こうしておおっぴろげに述べることは無免許運転のようなものです。語源については、すでに多くのサイトで紹介されているので、この講座では独自性を追求することにします。要するに、他のサイトではあまり見られないことをすることにします。
話は戻りますがnosterは、「私たちの」という意味です。これの中性複数対格(つまり、「私たちのものたちを」)はnostraですが、これにdamus(私たちは与える、意でしたね)をつけると…、nostra damusになります。読み方は、ノストラダムスになります。ラテン語で遊ぶことは大変に興味深いものです。
いかがでしたか? 今回は導入ということで、風の名前を紹介しました。次回は、日常でよく聞くラテン語について述べたいと思います。お楽しみあれ!
Salvete!