随分とさみしげな曲だった。
勇気が出ない。
あの日から三か月が経った。私はいくらか傷心で、その傷をPCや数学、物理学への興味で埋めていた。先日の統計学はその試みのうちの一つだ。だが、いざそばに立ってみると、心は打ちひしがれそうになる。私は三か月間、何も成長できていなかったのだろう。そのことが悔しいし悲しくもある。
「きみは髪を切ったのかい?」
私は気付いたことを正直に口に出した。そうするに至るまでの勇気は、百分率でいうと310%程まで達した。明らかに度が越えた数値だ。しかし、私は言わねばならなかった。きみに好意を寄せるひととして、言いたいことだった。
正直に言うと、無視されるかもしれないと危惧していた。なぜなら、結構ひどい言葉で断絶されたからだ。それが三か月前のこと。しかし、反例はあった。避けるようなことは何一つされていない。スポーツで同じチームに入ったことがあるが、励まされたのだ。
「はい、切りました」
きみは私の方を向かず、こう答えた。答えてくれたことは嬉しい。三か月ぶりに言葉を交わしたのだから。そのことを考えれば、いまはすごく嬉しい。
きみに手紙を書いたとき、聞いていたのが「クレストランド地方」という曲だ。随分とさみしげな曲だった。哀愁も漂う。だけどそれが君と私とのテーマのような気がする。勇気が少しずつ湧いてきたような気がする。でもそのことは、誰にも言えない。だから、この場を借りて、ほんの少し開示したいと思う。