カタッ、カタッと小気味の良い音ともに少女は現れた。
「わたしに勇気をちょうだい」
「お嬢ちゃん。勇気が欲しいなら、闘技場に行きなさい。無謀なならず者たちと戦うのが一番いいんじゃないか」
「なにそれ…」
少女は呆れて肩を落とした。
「あるいはこうだ。音楽ホールにでも行って、壮大な曲をこしらえる音楽家に弟子入りするってのはどうですかい」
「それにするわ」
カタッ、カタッ。
少女は今日もステップした。
「盛り上がるのよ、勇気をもらうって難しく簡単かもしれない。その気にさせてくれる音楽があれば、勇気は得られるのだから。いまだって…」
「勇気を与えるには、どうしたらいい? 勇気をあげるって…どういうことをすればいいの?」
少女はステップを踏み、考えた。
「勇気って…、なんだろう?」