
第一詩
今日もベッドに横になり、SNSを見る。
寝る前の唯一の自由時間だ、そうだ、真夜中のことだ。
第二詩
今日もたくさん楽しみ、悲しみ、色々なことがあった。
…と、振り返りながらスワイプする。
画面上では、心無い言葉や暴言が溢れていた。
第三詩
ひとはどうしてこんなにも好き勝手なことを言うのだろう?
私はその「好き勝手なこと」で苦しんできたひとを知っているし、
私自身も苦しんできた。
第四詩
私は投稿する。
自分のことをつらつら言ったり、文句や愚痴などは絶対書かない。
ただ、見る人が励まされるような、そういう投稿をする。
思い出してみてごらん、小さなころ、親や先生に初めてほめてもらったときのことを。
私はみんなをほめる。
タップして、指は加速する。
第五詩
今日も、よく生きたね。
朝に起き、こうして同じ空の下を経て、いまに至る。
それだけで、あなたは素晴らしい。
これから明日が来たら、同じように時をつむごう。
私は生きるよ。
そして、あなたも生きるんだ。
いや、明日が来なくとも、あなたの生きる意味は、とてつもなく大きい。
生きることは、辛く苦しい。
でも、喜ばしいこともあることを忘れないでほしい。
終詩
私は今日の投稿を終える。
この投稿を、名も知らぬ誰かに、心に届いたなら、
私は生きる甲斐がある。
私はそのひとに言いたい。
「そしてあなたも生きるんだ、希望はついえてはならない、
生きていて良かったと思える瞬間をたくさん重ねよう」、と。