[ブルームーンの下で]5.エデンのひとふり

「それで、真実ってなんだ?」私は問いた。流は相変わらずキザだった。「僕の本名は、『ナッガーレ↑スペクタクル』」。私は彼がそんな冗談を言う男だとは思わなかった。 「君は完璧主義者かい?白か黒かはっきり分けるべきだと思ってい続きを読む “[ブルームーンの下で]5.エデンのひとふり”

カウンセラーになるつもりはないけれど

11月も下旬となり、寒さが増してきている。私は気象予報士を目指しているはずだった。周囲はそのことを知っていて、天気のこれからを聞かれることが多いが、ほとんど答えられない。資料やデータを取り入れてないからだと思う。天気図や続きを読む “カウンセラーになるつもりはないけれど”

[ブルームーンの下で]4.とらわれし愛妻

思えば、その兆候はあった。クーデターが起きる前に、確かに不穏な空気は漂っていた。   ここで、話は現在に至る。私は、雲塞【レッド・サイクロン】の中に入る前に、しておくべきことがあった。まず、いま直面している問題を明確にす続きを読む “[ブルームーンの下で]4.とらわれし愛妻”

[ブルームーンの下で]3.レッド・サイクロン

私は、独学で気象学…地球を取り巻く風と水について、必死に学んだ。彼女に会えると信じて。 「災害に遭ったひとのためにできること」 それは、ひとを佑ける心がないとできないこと。私の国(畏国)では、国の気象に関した専門機関と言続きを読む “[ブルームーンの下で]3.レッド・サイクロン”

[ブルームーンの下で]2.空を見上げて

流と出会って、3ヶ月が経った。彼と私は、学生食堂でよく議論したものだ。 「しかし電磁気学とはな。土木科なのに、君も物好きなことだね」 私は返した。「流、自分の興味のある学問を学んでなにか悪いのか?おれは空が青い理由を知り続きを読む “[ブルームーンの下で]2.空を見上げて”

「ローマ人の物語」にはまだ遠い

単刀直入に言おう。私はラテン語の勉学をさぼっている。 「ラテン語の勉学」とは一体どんなものだろう? 文法書を読み込むことか? 語尾変化表をつくり、暗記することか? はたまたローマ帝国時代の偉人の名台詞をたしなむことか? 続きを読む “「ローマ人の物語」にはまだ遠い”

英語学習に取り組む

いつも寄る本屋でのこと。 私のお決まりのコースは決まっている。まず語学のコーナーへ行き、新刊がないか確かめる。特にラテン語に関する本がないか、注意深く本棚を見る。次に英語に関する本を見に行く。最近の気になる英語の本は、や続きを読む “英語学習に取り組む”

「クレストランド地方」

随分とさみしげな曲だった。 勇気が出ない。あの日から三か月が経った。私はいくらか傷心で、その傷をPCや数学、物理学への興味で埋めていた。先日の統計学はその試みのうちの一つだ。だが、いざそばに立ってみると、心は打ちひしがれ続きを読む “「クレストランド地方」”