夜の静けさに帆を張り、風の問いに耳を澄ませ、星の沈黙に導かれながら、ひとつの船が旅を始める。この詩集は、船を主人公とした寓話である。彼女は魂のかたちを持ち、風に試され、星に見守られ、嵐に砕かれ、太陽に照らされ、港にて自ら続きを読む “詩集”Navis”(1)”
カテゴリーアーカイブ: 読書
Si quisquis sum, mundus est. /狂詩
大変な変化が来ようとしている、私に変化を及ぼすそれは、瞬きをする間もなく接近する。見よ、悪名高き冬の嵐を。彼の者は全てを覆そうとしている。それは6つの部分からなる、叙事詩である。 Initium 兆しはあった、私は監獄さ続きを読む “Si quisquis sum, mundus est. /狂詩”
希代の城
我々は、生きる以上、新しいものを取り入れなければならない。髪や爪などは切っていかないとどんどん伸びていく。そういう生物学的なことではなくとも…、新しい考え、イメージ、アイディアなどもそうだ。どんどん取り入れなければ、我々続きを読む “希代の城”
イヴァリース見聞録
序章:旅人として武器を持たず、ただ人々の無事を願う存在としてイヴァリースを歩きはじめる名もなき者たちの言葉や行動を記録することが、自身の使命である 第一章:命をつなぐポーションやエーテルを手に、戦場の命を静かに支える名は続きを読む “イヴァリース見聞録”
波間にあわせて
「月のかけらが―――ほら!」彼は今日も両手のひらにいっぱい載せて、私に見せて、言う。「今日もたんまりね。今日の<海>はどうだったの?」「うん、<うみ>は今日も静かだった」「それじゃあ、また私と砂浜続きを読む “波間にあわせて”
枯れた花に捧げる唄
ものには「哀れ」というのがあるそれと同じように私にだって、あなたにだって、あなたが愛するひとにだって哀れ、はあると思うかい? 生きる力を失ったひとがいるあるひとは彼のことを 「枯れたひと」と表現したその言葉はあまりにも適続きを読む “枯れた花に捧げる唄”
きみのたんじょうび / 恋愛書簡詩
さあ、おひめさま民が待っておりますいま、あなたの記念すべき時をともに分かち合う日がきたのです 私は「おひめさま」なんかじゃない私もあなたが言う「民」のひとりだもの、気楽に、自由に、素直に 生きたいわねえ、セバスチャン、私続きを読む “きみのたんじょうび / 恋愛書簡詩”
「楷書体」 / 恋愛賛歌
例えば、愛しく想うひとへ手紙を書くように 伝えたいことをあらかじめノートに下書きしてさ 便箋にはとことんこだわって 何色のペンで書くか そもそもどんなペンで書くか 筆圧はどれくらい、なんて決めて こう書き出す 「この手紙続きを読む “「楷書体」 / 恋愛賛歌”
哲人・エコルディアン男爵
いまひとつ、言っておきたいことがある。「私は独りだったが、きみを初めて愛した。もう私は、独りじゃない。きみの世界で生きている人間なんだ」 —– 「私は、エコルディアン様の侍女にございます。エコルデ続きを読む “哲人・エコルディアン男爵”
Dyperilの瞳
コードネーム:dyperil年齢:34 いまだけの名前を渡されて、私は夢をみる。美しい街、華やかな路。いつかこの街を出て行く時が来るけれど、そうしたくはないと心から思う。 …そんな街があったらどれだけかいいのに。もう私の続きを読む “Dyperilの瞳”